【レビュー】MX MASTER 3、 3ヵ月ほど使って分かった良い点・悪い点
ロジクールのハイエンドマウス「MX Master 3」をメインでしばらく使ってきてわかった良い点、悪い点をレビューします。なお僕はこれの発売前は前モデルのMX Master 2Sをメインで使っていたので、それとの比較なんかもやっていきます。
基本情報
ロジクールのハイエンドマウスのシリーズとして聞いたことがある人も多いと思われるMX Master シリーズのモデルで、主に据え置きでの利用を想定しているであろう大型のボディとサイドのボタン(3つ)、横スクロール用のホイール(サムホイール呼ばれる)を搭載しています。
ボディは前モデルと比べると若干スリムになったかなといった印象ですが、持ち心地・フィット感は相変わらずいいです。ただ手の大きさは人それぞれですからね。デザイン的に見比べるとMX Master 3のほうがシュッとしてかっこいいと僕は思います。
シリーズ初のUSB Type-Cを採用し、microUSBだった前モデルから進化しています。正直僕的にはこれが一番うれしくて、前モデル使ってた時はUSBコネクタだけType-Cになった超マイナーチェンジでも買い替えるぞって気持ちだったので、まあ個人的にはこれだけで「買い」なんですよね。そんな偏ったレビューすなって話ですけれども。
バッテリー駆動時間について公称では70日となっていて、これがどういう使用環境でだされた数字かはわからないんですが、まあ測ってはないけどかなり保つよって感じです。
僕の場合持ち運びしてないのですぐ充電すればいい環境ではあるものの、3カ月程度使って (1日8時間ぐらいはPC操作して) 充電回数は3~4回なので、70日とは言わないまでも必要十分といった印象です。
前モデル(前々モデルかな?)あたりから採用された、ホイールを素早く回すとホイールの回転モードが1スクロールごとに引っかかる階段式から、引っかかりのないストレート式になるやつ(これ文章で説明できない…)が引き続き採用されているとともに、今モデルではMagSpeed 電磁気ホイールなるものが開発され、ホイールの回し心地が格段に良くなっています。
電磁気ホイールについて
僕が思うにこの電磁気ホイールには利点と欠点があって、まず良い点として回し心地の質感がよいという点。言い方難しいんですが、なめらかで上品な感じというか、低反発というか、まあとにかく良くなってます。
また、圧倒的な静かさもGOOD。店で前モデルと並べて置いてあったらぜひ触ってほしいんですが、ホイールを回したときの「カリカリ」という音はほぼしないといっても過言ではないです。
そして欠点。これは非接触式の電磁気ホイールというこれまでに使ったことがないものだから起きる違和感なんですが、ホイールを軽く回して指を離したときに、ホイールが空回りするんですよね。
どういうことかというと、これまでのマウスだと「カタカタ」とスクロールごとの引っ掛かりが強いので、ホイールを回して指を離すとすぐ止まるんですが、電磁気ホイールは(おそらく)非接触で引っ掛かりが弱いので、ホイールが回り続けてゆっくり止まるんです。ただ従来の挙動を再現するために、一定以上ホイールの回転が遅くなると画面はスクロールしない(スクロール判定にならない)という仕様になっているのです。
この、「ホイールはまだ回ってるのに画面はスクロールしない」というギャップに使い始めはかなり違和感を覚えました。今は慣れてそれほど気にならなくなってきましたが…。
そのほか前モデルからの変更点として、ホイールが全面金属光沢仕上げになっていてかっこよくなってます。
サイドボタンと機能割り当てについて
サイドボタンやジェスチャーボタン(前モデルからついてる、親指置くとこの下についてるボタン)の機能割り当ては、これまで通りLogicool Optionsアプリからいろいろ弄れます。
ジェスチャーボタンは押しながらマウスを上下左右に動かすというジェスチャーに機能を割り当てることが可能で、僕は左右に動かして仮想デスクトップを切り替えるのに使っています。
各ボタンは「戻る」「進む」や音楽のコントロールといった機能割り当てのほかに、キーボードショートカットを自由に割り当てることもできます。アプリごとにプリセットを変えられるので、例えば僕の場合、FF14では「Shift + Ctrl + Num1」みたいなキーストロークを登録して、ゲーム上のキーコンフィグでこれにコマンドを割り当てることで操作を楽にしています。
また、サイドボタンは前モデルから配置が変わり押しやすくなってます。
横スクロールも前モデルと比較して格段に回し心地がよくなっており、こちらは以前より大型化し、重めの回し心地になったことで、誤って触れてスクロールしてしまうというイライラが少なくなりました。
前モデルと同様、本体裏にはペアリングした機器を素早く切り替えられるボタンがあります(最大3台)。
その他ちょっとしたこと
本体は全体的につや消し加工になっていますが、左クリック部分は使用3カ月にして早くもつやが出てきてしまっています。前モデルもその他のマウスもツヤッツヤになってるので、まあマウスの宿命かなあ…。
あと、カラーバリエーションは今回グラファイト(黒)と ミッドグレイ の2色。個人的にはホワイトが欲しいので後からでも出てくれないかなあと思ってます。
まとめ
- USB Type-C採用が最高にGOOD!
- バッテリー持ちは十分
- 電磁気ホイールは回し心地が格段に向上し静音性がすごいが空回りに違和感も
- シリーズ共通の強力な機能割り当て
などなど。総じて前モデルからの順当な進化が感じられた製品でした。
ロジクールの無線製品を使ったことがあるかたならわかると思いますが、Unifyingレシーバーの接続性、安定性や機器間切り替えの容易さが素晴らしく、ワイヤレスマウス・キーボードはロジクール選んどけばBluetoothに苦しめられることがなくていいです。
実売価格は13,500円(2020年1月16日現在)。マウスとしては高価な部類なのかもしれませんが、毎日使うものなので高いとは感じないですね。
以上、MX Master 3の個人的使用レビューでした!
動画版もあるのでよかったらぜひ。
記事ここまで!