Netflix、サービス提供開始! 情報まとめ&早速使ってみた
定額動画配信サービス、Netflix(ネットフリックス)の国内サービスが提供開始しました! 値段はいくらなのか? ラインナップは充実しているのか? っていうか定額動画配信サービスってなんだよ!? 等々の情報まとめ、さらに実際に使ってみた感想なんかをちょっと書きたいと思います。
Netflixとは
Netflix(ネットフリックス)は、アメリカを本拠地とする動画配信サービスです。アメリカではDVDレンタルや購入制の動画配信サービスを行っていますが、この度日本で「定額動画配信」のサービスが開始されました。
定額動画配信とは、月額いくらかの金額を払えば配信されているドラマ、映画などが見放題というオンラインサービスで、Apple Musicの動画版みたいなものです。日本ではHuluなどが既に存在し、一定のユーザーを獲得しています。
配信されている動画は海外ドラマや洋画、国内ドラマ、邦画、アニメ、バラエティなど多岐にわたります。
地上波やスカパー!放送などと比べたメリットとして、好きな時間に好きな作品を見られる点、スマホやタブレットなどでも手軽に見られる点、テレビではあまり放送されないようなマニアックな作品もお目にかかれる点などが挙げられます。
日本ではソフトバンクと業務提携をしており、海外で配信されている海外ドラマや洋画などのほかにも、邦画、日本のバラエティ、アニメなども配信されるようです。
Netflixならではの特徴
Netflixでは早くも一部のコンテンツが4Kで配信されるなど画質に力が入れられているほか、他サービスで配信されていない独占コンテンツも多く取りそろえられているといいます。さらに一部テレビのリモコンには「Netflixボタン」が用意されるなど、テレビやPCを含む多くのデバイスに対応しているのも(Hulu等でも同じ事が言えますが)特徴と言えます。
値段は?
Netflixには複数の料金プランが存在します。それぞれのプランの違いは、画質と同時視聴可能数です。
一番安い月額650円のプランでは、SD画質までで一度に1つのデバイスで再生が可能です。次の月額950円のプランではHD画質(1280 *720)までの再生が可能で、同時に2つのデバイスで再生できます。
そして最上位の月額1,450円だと、最大4K画質・同時に4つのデバイスで再生可能となるわけです。
ちなみにですが、1,450円のプランだからと言ってすべての動画を4Kで見られるわけではありません。HD、もしくは4Kに非対応のコンテンツも存在します。
なお、最初の1ヶ月間は無料試用が可能で、その間はどのプランを選択しても課金はされません(つまり、最上位プランにしておけばお得)。試用登録にはクレジットカードもしくはPayPalアカウントの登録が必要です。また、試用期間終了後は自動的に課金に移行するようなので注意が必要です。
実際に使ってみた
会員登録を済まし、早速試用開始してみました。ちなみに僕はHulu、U-NEXT、バンダイチャンネル、TSUTAYA TV等の動画配信サービスを利用したことがあります。以下はちょっとした所感です。
ラインナップは・・・う〜ん
一見したところ、動画のラインナップはまだあまり豊富ではないかなという印象です。もちろんかなりの数のコンテンツが配信されているのですが、海外ドラマなどは既存サービスと比較するとかなり少ないかなと感じます。LostやHeroesも配信されていないようです。また個人的にはこれは致命的だと思うんですが、ウォーキング・デッドも未配信です。
また、どちらかというと国内コンテンツ中心の作りになっているように思います。同種のサービスで(最近は改善されているが)コンテンツ不足になりがちな国内ドラマや邦画はなかなかの数が配信されているようですし、アニメ(国内キッズ・深夜アニメ)も数は少ないですが存在します。
Netflix独占コンテンツは現時点で「ブラッドライン」「ウェット・ホット・アメリカン・サマー」などの海外ドラマや「テラスハウス」など一定数(少なくとも10以上)あるようです。
個人的には、コンテンツに関しては現時点では物足りないと感じました。邦画や国内ドラマも良いですが、海外コンテンツをもっと拡充して欲しいと思います。
PCで見るなら、ブラウザに注意?
次にPCで使ってみた感想ですが、最初適当に「第9地区」でも再生してみるかと思ってクリックしたら、「Silverlightをインストールしてください」の文字。え、今時Silverlight!? と思ってしまいました。
どうやらNetflixにもHTML5プレーヤーはあるのですが、利用できるのはWindows 8.1以降のIE11やYosemite以降のSafari、Chrome 37以上に限られるようで、それ以外のブラウザではSilverlightのインストールが必要となるようです。
またSIlverlight環境ではUIが中華フォントのようになる(字幕は問題なし)などちょっとした問題もあります。
画質設定(データ使用量)は再生画面では設定できないのにも注意が必要です。HD再生を許可するかどうかは選べますが、デフォルトではデータ使用量設定が「自動」となっており勝手に低画質再生になってしまうことがあります。
これを解決するには、アカウント設定から再生設定を開き、データ使用量を「高」などに設定しておく必要があります。
そのほか、アカウント情報には字幕のフォント設定の項目もあります。変えられるのは良いなと思いましたが実際に反映される環境は限定されるようで、僕の環境では確認できませんでした。
音声や字幕の言語が豊富なのはGOOD!
作品にもよりますが、選択できる音声や字幕が豊富なのは良いと思いました。画像の「デアデビル」では英語・日本語のほか、スペイン語なども選択できますし、字幕も変更可能です。これらの設定をプレイヤー画面で変更できるのも良いですね。
また、一部アニメ映画などには日本語作品にも関わらず英語字幕を表示できるものも存在し、言語学習にも役立ちそうだと感じました。
まとめ
付加機能としては、子供に見せるときに設定しておけば良いと思われる「キッズ」モードがあるほか、おなじアカウントで複数のプロファイルを管理できるようになっており、マイリストやパーソナライズ設定を切り替えられるようです。
iOSアプリなども既に配信されています。アプリは軽くて使いやすく、UIもシンプルで分かりやすいですが、やはりネックはコンテンツの少なさだと思います。日本では既にHuluが4年も先行している定額動画配信サービスですが、今後のコンテンツ配信に期待したいという感じです。
記事ここまで!