Amazon Prime Music提供開始!情報まとめ&軽く使ってみた感想
Amazonが定額音楽配信サービス「Amazon Prime Music」を日本国内でサービス提供開始しました。価格・ラインナップなどの情報と僕が軽く使ってみた感想を書きます。
Amazon Prime Musicとは
Amazon Prime Musicは、Amazon.co.jpのプライム会員が利用できる定額音楽配信サービスです。定額音楽配信サービスとは、月額いくらかの料金を払えばサービス内の楽曲が聴き放題となるサブスクリプション型のサービスで、Apple MusicやAWA、LINE MUSICなどがこれにあたります。
提供楽曲は100万曲以上とされ、音楽専門家によるプレイリストなども配信されるとのことです。AmazonにはiTunes Storeのような音楽ダウンロード配信サービス「Amazon Music」がありますが、これに配信されている楽曲(2,500万曲以上あるらしい)の一部が聴き放題(Prime Music対象)となるという仕組みです。
Prime Musicが使えるのはAmazonプライム会員・Amazon Student有料会員・Amazonファミリー会員と、プライム会員とファミリー会員の無料体験ユーザーとなります。軽くふれておくと、プライム会員というのはAmazonで「お急ぎ便(当日・翌日配達)」などが追加料金なしで使える年会費制の有料メンバーシップのことです。
Amazonプライムは年会費3,900円なので、月額325円でPrime Music等が利用できることになります。また学生(大学生)なら年会費1,900円のAmazon Student会員になれるので、月額換算だと158円で利用できます。
他の定額音楽配信サービスと比較すると、例えばApple Musicが月額980円、AWAが月額960円など月1,000円程度が主流となっているので、価格だけ見るとかなり安価です。またプライム会員には他の特典、例えばプライムビデオやCloud Driveなどもあります。
と、価格と楽曲数だけを見るとかなり鉄壁なサービスに思えますが、定額音楽配信サービスで大事なのはラインナップの質と使いやすさですから! 以下は実際に使ってみた個人的な感想です。
軽く使ってみた感想
ラインナップは正直微妙
定額音楽配信サービスで最も重要なのは楽曲のラインナップの豊富さだと思いますが、これは正直かなり微妙です。洋楽邦楽共に競合サービスであるApple MusicやAWA、Google Play Musicと比べるとかなり劣っているという印象を受けました。
(購入型の音楽配信サービスである)Amazon Musicで提供されている楽曲の一部が聴き放題(Prime Music)の対象になる、というのはApple MusicとiTunes Store、あるいはGoogle Play Musicでも言えることなんですが、Amazonに関しては購入型配信の提供楽曲の多さとは裏腹に、聴き放題対象となる楽曲が少なすぎます。
特に新曲、最新アルバムでその傾向があるようで、Owl Cityの「Mobile Orchestra」やCarly Rae Jepsenの「Emotion」などもPrime Musicの対象外となっています。邦楽も軽く検索してみた感じではかなり少ないです。
PCアプリがあるのはGOOD。スマートフォンアプリは結構良い感じ
Prime Musicはブラウザ(Amazonのページ)のほか、Amazon MusicのWindows / Macアプリやスマートフォンアプリ、Fire TVで利用することができます。ブラウザ版は重かったり、次々に新しいタブを開きやがったりして使いにくいなあと感じたんですが、Macアプリはインターフェースがシンプルで、動作も軽くて良い感じです。ただ若干面倒くさいのは、プライム会員であっても「ライブラリに追加」ボタンから楽曲をミュージックライブラリに追加しないと試聴とみなされ、楽曲の一部(30秒、しかも超低音質)しか聴くことができないという点。
これはWeb版やPCアプリが購入型のAmazon Musicストアと同一アプリとして提供されているからで、Prime Musicが利用可能であっても楽曲の購入時と同じ画面が表示されるためです。このため、Prime Musicを使おうと思ったらいつの間にかストア画面に変わっていたり、「このアルバムを買ったお客様は(略」の欄にPrime Music対象外の楽曲が表示されたりといったことがよく起こります。
なお、スマートフォンアプリの場合はライブラリに追加しなくてもフル再生ができるようになっており、融通が利きます。アプリは余計な機能が無いシンプルなものとなっており、なかなか使いやすいです。楽曲のダウンロード(オフライン利用)も可能となっています。
まとめ
やはり提供楽曲の少なさが残念ではありますが、他サービスの3分の1程度の価格に抑えられていることを考えると「まあこんなもんかな」と言う感じもします。そもそもPrime Musicは「プライム会員向けの特典」という位置づけだと思うので「定額音楽配信サービスを使いたい! よしPrime Musicにしよう!」ではなく、Amazonをよく利用する人向けのAmazonプライムがより魅力的でお得になった、と考えるのが良いと思います。
実際、年に何回使うかも分からないお急ぎ便の無料化ぐらいだったのが「おまけ」程度だとしても音楽やビデオが視聴し放題になったと考えると、お得感は格段に増していますよね。
アプリのミュージックライブラリもかなり見やすく使いやすいので、これでもっと楽曲が多かったり、ストアとのセパレートがうまかったらメインで使いたいんですけどね〜。Amazon Storeの提供楽曲の多さは目を見張るものがあるので、もっと高くしていいから提供楽曲を増やしてくれ!
記事ここまで!