もろもろに続いて、Googleも音楽配信サービス「Google Play Music」を日本国内で提供開始しました。値段、ラインナップなどの情報と軽く使ってみた感想をまとめました。

Google Play Musicとは

Google Play Music
Google Play Music

Google Play Musicは、Googleが提供しているオンライン音楽配信サービスです。海外では既に稼働していましたが、この度日本でも利用可能になりました。

本サービスにはiTunes Storeやmoraのように楽曲を購入してダウンロードできる「ストア」と、Apple MusicやAWAのような聴き放題の「サブスクリプション」(定額音楽配信)があります。iTunes StoreとApple Musicの関係のように、ストア上で販売されている楽曲が全てサブスクリプションで配信されるわけではありません。サブスクリプションでは3,500万曲が配信されていると発表されています。

また、50,000曲までの楽曲をPC等からアップロードしてGoogleのクラウド上に保存、どこでも再生可能にできる機能もあり、その点でもApple Musicに対抗しているサービスと言えます。

 

値段は?

購入タイプのほうは1曲150円から購入可能となっていますが、邦楽・ポップを含む多くの楽曲は250円/曲で配信されているようです。iTunes Storeと同じ値段ですね。

一方の定額音楽配信型は月額980円となっていますが、10月18日までに登録(試用開始)するとその先ずっと月額780円で利用できるキャンペーンを実施しているほか、1ヶ月間の無料トライアル期間もあります。例に漏れず、無料トライアル期間が終了すると自動的に課金に移行するので注意が必要ですが、事前にキャンセルしておくこともできます。

クラウド保存機能の利用はサブスクリプションに登録していなくても、無料で利用できます。

 

対応デバイス

Android版アプリ
Android版アプリ

Google Play MusicはAndroidはもちろん、iOSでも「Google Playミュージック」アプリにて利用できます。また、PCでもブラウザから利用可能です。

アプリでは楽曲のキャッシュ保存のほか、ダウンロード(オフライン利用)も可能となっています。また、音質の選択もできるので、データ使用量を減らすこともできます。一方のブラウザ版ではダウンロード機能は無く(キャッシュは保存してるみたい)、音質設定もできないようです。

また、登録できる端末は最大で10台までとなっています。既に登録した端末の許可を取り消すこともできますが、これは1年に4台までしかできないようです。

 

軽く使ってみた

Google Play Musicの定額音楽配信サービスをさっそく試用登録してみたので、軽く使ってみた感想を書きたいと思います。

 

大事なのはラインナップ。邦楽は割と多め?

軽く見た感じでは、Apple Musicで残念な感じになっている邦楽のラインナップは現時点で割と頑張っているようです。もちろん他のサービス同様オルゴールのみ配信されているアーティストが多数だったりしますが。

あくまでざっと見た感じですが、邦楽はApple Musicより断然多く取りそろえられていて、AWAと同等かやや少ないぐらいだと思います。J-POPを始め、アニソンもそれなりに(本当に「それなり」ですが)配信されているようです。

ただ「関連アーティスト」に表示されたりアーティストの紹介ページはあるのに楽曲数はゼロ、というパターンも多くあるので注意が必要です。

 

選曲方法はいろいろ。ただちょっと物足りないかも

初回利用時に好きなジャンル・アーティストを聴かれるところはApple Musicと似ている
初回利用時に好きなジャンル・アーティストを聞かれるところはApple Musicと似ている

膨大な楽曲を取りそろえる定額音楽配信サービスでは、いかに多くの曲を簡単に楽しめるかがポイントとなっていますが、Google Play Musicにおいても「音楽をあまり知らない」あるいは「何を聴くか迷う」ユーザーへの選択肢が与えられています。AWAはユーザー作成のプレイリストに軸を置いていますが、本サービスの主力は「ステーション」と呼ばれる、登録された楽曲やそれに関連する曲をランダムに再生するスマートプレイリストみたいなやつのようです。

一番上にある「今すぐ聴こう」画面では「木曜日の午後にオススメの音楽」など時間に合わせたステーションが提示されるほか、あなたの音楽の再生傾向や好みに合わせたオススメリストが表示されています。

時期やテンションに合わせたステーション
時期やテンションに合わせたステーション

「ステーションを見る」画面ではジャンルやアクティビティ(「お茶の時間」など)、ムード毎にステーションを表示することができます。

様々なパターンのステーションが用意されているのは良いんですが、まだ現時点ではバリエーションに乏しい気がします。たしかにステーションは再生する度に曲順が変わるなど、数が少なくても飽きが来ない作りにはなっているんですが、配信曲が少ないアニソンとかだと、どのステーションを選んでも結局おなじような曲が流れるという現状があるようです。

またランダム性が強いようで、「なんか思ったのと違う」ということや、「アニソンのステーション流してるけど、これアニソンちゃうやん」みたいなこともよく起こると感じました。ただ、とりあえず流しておけるという点においては優れているかもしれません。

 

クラウド保存機能はDRMフリー

定額音楽配信とは関係ありませんが、音楽のクラウド保存機能は割と使い勝手が良さそうです。というのも、PCに「ミュージックマネージャ」アプリをインストールすることでiTunesなどの管理楽曲を簡単にアップロードできるほか、クラウド上の曲のダウンロードも可能、さらにデータはDRMフリーのMP3 320Kbpsとなっているようです。

ロスレスで保存できないのはちょっと残念ですが、Apple Music以上iTunes Match未満といった感じでしょうか。なお、クラウド保存した曲はもちろんAndroidアプリなど他の端末でも再生できます。

 

ブラウザ版はChromeで使うのがよさそう

最初ブラウザ版をFirefoxで使い始めたんですが、かなり動作が重く不便でした。Google Chromeで使ってみたところかなり軽快に動作するようだったので、PCでPlay Musicを利用する場合はChromeで開くと良さそうです。

 

まとめ

AWAやApple Musicなどと比べるとちょっと出遅れた感はありますが、邦楽ラインナップやクラウド機能など見どころは結構ある感じです。PCで利用できるのもポイントが高いですね。

料金プランが、10月18日までに契約で永年200円OFF/月というぶっ飛んだ事になっているので、使ってみると決めたらさっさとお試し登録してしまった方が良さそうですね。

Google Play Music

 

こちらもぜひご覧ください!

AWA vs Apple Music、どっちを選ぶ? 最終比較レビュー