ドワンゴは、動画配信・投稿サービス「niconico」での利用許諾楽曲にレコード会社「ワーナーミュージック・ジャパン」の楽曲70万曲を追加しました。

約70万曲がニコ動・ニコ生でBGMとして利用可能に

ややこしいところをちょっとおさらい。niconicoはJASRAC等の著作権管理団体と包括契約を結んでいるので、これらで管理されている楽曲を演奏したり、歌ったりするのは権利的に可能です。ただし、CDなどから取り出した原曲そのものを動画や生放送で利用することはできません。CDなどは、収録する際に音源を録音・制作したレコード会社等が権利を保有しているからです(著作隣接権)。

つまりレコード会社が「使っていいよ」と言えば合法的に原盤を利用できるわけですが、これまでもniconicoにはレコード会社から利用が許可された楽曲がいくつか存在しました(ワーナーからは9,000曲ほど)。今回はこれにワーナーミュージック・ジャパンの邦楽・洋楽あわせて約70万曲が追加されたと言うことで、利用できる楽曲が一気に増えたことになります。

ワーナーの曲すべてが許諾されたわけではありませんが、70万曲の中には渦中の「ゲスの極み乙女。」やUKのロックバンド「コールドプレイ」など有名アーティストのものも含まれています。

利用できる楽曲は、「許諾楽曲検索」ページから調べることができます。ガイドラインにあるとおり、許諾楽曲は「ニコニコ動画」と「ニコニコ生放送」の2つのサービスで原盤をBGM等に利用することができます。

動画投稿ユーザーやニコ生の配信ユーザーにとってはうれしいニュースだと思います。現状では許諾されていない楽曲をBGMとして利用するユーザーも多くいますが、許諾楽曲が増えることで「使える曲があるならそっちにしよう」という感じで権利者・ユーザーともに納得のいく好循環が生まれるといいですね。