OS X El Capitanの主要な新機能の1つ「ライブ変換」を実際に使ってみました。これは新しい!

10月1日にリリースされたMac OS X El Capitanの新機能に、日本語IM(旧・ことえり)のライブ変換というものがあります。これは、これまで当たり前だった「日本語入力の際にスペースキーを押して変換候補を選択→確定」という手順を踏まずとも、リアルタイムで入力を変換していってくれるという機能です。

百聞は一見にしかずということで、実際に使ってみた動画が以下になります。

https://www.youtube.com/watch?v=UKAFoZX4DJk

この動画中で僕は「スペースキー」を一度も押していません(たぶん)! 入力後にたまに押しているのはエンターキーのみです。従来ならひらがなしか入力されていないところですが、リアルタイムで随時、漢字への変換が行われています。すごい!革新的!

動画中で入力している文章は青空文庫にある「十八時の音楽浴」(著・海野十三)の冒頭です。見比べてみるとまあまあ誤った変換があるものの、全く変換候補の選択を行っていないと考えるとそれなりに性能は良いと言えそうです。

ただ軽く使ってみて分かった欠点として、変換されたものが間違っているときの修正作業は、ライブ変換を使わないときより面倒くさいです。すでに(間違っている)文節で区切られていて、これを変更する度に前後が勝手に(また間違っている)漢字に変換されてしまうので、全体としてなんて入力されているのかが分からなくなっちゃうんですよね。

パフォーマンス面では、入力はそれなりにスムーズに行えたものの、僕が使用したMacbook Airでは、ライブ変換を使わない場合と比べるとやや重い・入力から表示までにラグがあると感じました。時折、妙に動作がつっかかることもあり、超快適とまではいかないなという印象です。

あと、ライブ変換を使った入力の際は、文末以外ではエンターキーを押して確定しないほうがいい、というかしなくていいです。ライブ変換では未確定の前部分の入力から後ろ部分の文を推測して変換精度を上げていると考えられるので、ちまちま確定していると変換精度が落ちる可能性があります。また、入力速度的にもライブ変換の恩恵を受けられないですよね。

ライブ変換機能はMac OS X El Capitanの日本語IMで、デフォルトで有効になっています。なのでアップデートしたらすぐに使用開始できますよ。El CapitanへのアップデートはApp Storeから可能です(無料)。

おそらくこれからもドンドン改善されていくと思われるライブ変換機能ですが、さてこれを使い続けるかと云われると、悩みますね〜。ライブ変換機能自体は非常に便利で魅力的なんですが、長年連れ添ってきたATOKさんの変換精度や機能も捨てがたいんですよね。とりあえず今後しばらくのブログ更新などでもっと使ってみて、様子見してみます。