Linux Mint 17.2リリース。新機能&変更点まとめ
6月30日、Linux Mint 17.2 “Rafaela” がリリースされました。例によってCinnamon版とMATE版が先行して入手可能となっています。変更点や新機能をかるーくまとめました。
Linux Mint 17.2はUbuntu 14.04ベースのLTS(長期サポート)リリースとなっており、2019年までサポートされます。32ビット版と64ビット版がリリースされており、以下のページからダウンロードできます。Mint 17および17.1からのアップグレードは、アップデートマネージャによって行うことができます。
http://www.linuxmint.com/download.php
主なアップデートは以下の通りです。
1. Cinnamon 2.6
LMDE 2でも既に採用されているCinnamon 2.6はさまざまな改良を含んでおり、パフォーマンス面ではCPU使用量とロード時間を大幅に向上させているとのことです。
また、マルチモニターのサポートも改良し、キーボードショートカットでのウィンドウのディスプレイ間移動(Super + Shift + 矢印キー)などが可能となっています。
スクリーンセーバーの改良では、新たにXScreenSaverモジュールとHTML5スクリーンセーバーに対応しています。XScreenSaverのスクリーンセーバーが大量に使えるようになっていますが、見た感じだと原始的なものが多いようです。
パネル関連のアップデートでは、「パネルを自動的に隠す」の項目に新たに「Intelligently hide panel」が追加されており、ウィンドウとパネルが被ったときだけ自動的に隠すことができるようになっています。また、複数のパネルを追加したり、パネルの削除・移動・コピーを簡単に行う「Modify」メニューが追加されています。これによってCinnamonを再起動せずに下部のパネルを上部に移動できるようになりました。
Nemo(ファイルマネージャー)も改良されており、プラグインマネージャーの追加などが行われているようです。また、「Rootとして開く」は一度使用した後、一定時間パスワードの再入力無しで使えるようになりました。これは嬉しいですね。
そのほか、エフェクトの詳細カスタマイズやPulseAudioの連携強化、電源アプレットの改良などが行われているようです。詳しいアップデート内容は以下をご覧ください(投げ)。
http://segfault.linuxmint.com/2015/06/cinnamon-2-6/
2. MATE 1.10
MATE版ではMATE 1.10が採用されています。こちらはGTK3の実験的サポートがアップデート内容としてありますが、Linux Mintでは引き続きGTK2ビルドを用いています(たぶん)。
Caja(ファイルマネージャー)での拡張機能マネージャーの追加やユーザーガイドの改良などが行われているようです。
3. ソフトウェアソース関連
公式リポジトリのミラー選択やPPAの追加が簡単に行える設定アプリの「ソフトウェアソース」では追加したPPAのソフトウェア一覧を表示、またそこから選択しインストールできる「Open PPA」項目が追加されました。
これにより、PPAからのソフトウェアのインストールがより簡単に行えるようになっています。
また、新たにForeign Package(手動でインストールされたパッケージ)の削除やダウングレードの機能が追加されています。
4. その他の変更点
ディスプレイマネージャ
MDM 2.0(ディスプレイマネージャ・ログイン画面)は、スクリーンセーバーからのアンロック機能、言語設定機能などの各種改良を行っているとのこと。また、設定アプリにてデフォルトセッションの設定を行うことができるようになりました。
[divider type=”short”]
言語設定
言語の設定画面のデザイン変更の他、日本語サポートの強化も行っているとのこと。
[divider type=”short”]
そのほか
UEFIやNVIDIAのサポート強化、bashコマンド補完の向上、アップデートマネージャの向上、壁紙追加などが行われています。
[divider type=”thin”]
17.1と比べてさらに軽量化しているという声もあがっているようです(公式ブログ)。17から(17.1から?)インプットメソッドの設定が簡単に行えるようになりましたが、日本での利用者も増えているんですかね〜?
記事ここまで!