11月12日、Microsoft Windows 10に初めてのメジャーアップデートがリリースされました。これは前々から開発コードである「Threshold 2」の名で噂されてきたもので、Insider Preview Build 10586までのアップデート内容を反映したものになっています。主な新機能・変更点をまとめました。

主な新機能・変更点

1. 日本語版Cortanaが利用可能に

日本語版Cortana
日本語版Cortana

日本人的には、今回のアップデートの最も大きな変更点は音声認識アシスタントの「Cortana」(コルタナ)を日本でも使えるようになった点です。CortanaはiOSで言うSiriのようなもので、マイクに向かって話しかけることでリマインダーの追加、カレンダーの登録などをすることができます。

Cortanaはタスクバーの検索ボックスまたは検索アイコンから呼び出すことができるほか、「コルタナさん」と発声することでアクティブになるよう設定することも可能です。マイクが付いているノートPC等の場合はもちろん、デスクトップPCの場合も外部マイクを接続すればOKです。

詳しくは: Windows 10のSiriこと「Cortana」、日本語版が登場

 

2. パフォーマンスの向上・起動の高速化

今回のアップデートではパフォーマンスの向上のほか起動時間が短縮されており、同じマシンのWindows 7環境より30%高速に起動するようになったとのこと。

 

3. タイトルバーの色を変更可能に

タイトルバー
タイトルバー

スタートメニューなどと同様に、これまでは白一色だったタイトルバーの色を変更することが可能になりました。変更するには「設定」を開き、「パーソナル設定」の「」タブにある「スタート、タスクバー、アクションセンター、タイトルバーに色を付ける」にチェックを入れます。

タイトルバーの色を変更する方法
タイトルバーの色を変更する方法

なお、一部のアプリ(ユニバーサルアプリなど)はアプリ側で色が決定されているため、変更することができません。

 

4. Edgeの機能強化

当ブログのアクセス解析ではIE未満、Opera以上の利用者がいるEdgeブラウザでは、他のタブにポインタを合わせることでタブプレビューを表示できるようになりました。タブを切り替えずとも、内容を簡易的に確認することができます。

タブプレビュー
タブプレビュー

そのほか、お気に入りやリーディングリストを他のデバイスと同期できるようになりました。

 

5. その他のアップデート

その他、右クリックメニューのデザイン変更や一部アイコンの刷新、企業向け機能の強化などが盛り込まれています。「メッセージング」アプリと「SKypeビデオ」アプリによるSkypeのWindows 10への統合もプレビュー版として利用することが可能です。詳しくは: Windows 10 Build 10565リリース。変更点&新機能まとめ

また、インストールメディア(ISO)も更新され、Windows 7 / 8/ 8.1のプロダクトキーでもWindows 10のアクティベーションをすることが可能になりました。

アップデートはWindows Updateで配信されます。僕の環境ではけっこう時間がかかったので、暇なときにアップデートすると良いかも。