Firefox 42がリリースされました。今回のアップデートではプライベートブラウジングに「トラッキング保護」機能が実装されるなどの変更が加えられています。

Firefox 42の主な変更点

年を取るごとにアップデート間隔が短くなっているような気分になるFirefoxですが、今回リリースされたバージョン42ではプライベートブラウジングにトラッキング保護機能が実装されました。

トラッキング保護
トラッキング保護

Webサイト上に表示される広告はその多くが利用者の行動を追跡(トラッキング)し、ユーザーの興味関心に合わせた最適な広告を表示するようになっています。たとえばあなたが最近レンタルサーバーのWebサイトを表示したとしたら、「この人にはサーバー関係の広告を表示しよう」となるわけです。

トラッキング保護はこのような(トラッキングを行う)コンテンツをブロックする機能です。広告をブロックする事自体が目的の機能ではありませんが、多くのWeb広告がトラッキングを実施しているので結果として表示されなくなる広告が多数あります。これによってユーザーのプライバシー保護をより高めることができます。

実際に使ってみたところ、たしかに多くの広告がブロックされ白枠になっていました。アドレスバー左側の盾アイコンをクリックして「このセッションのみ保護を無効にする」を選択することで、一時的にトラッキング保護を無効にすることもできます。

一時的にブロックを無効化する事も可能
一時的にブロックを無効化する事も可能

Firefox 42ではこのほか、音を出すコンテンツをタブごとにミュートにできる機能が追加されています。

音を出すタブをミュートにできるようになった
音を出すタブをミュートにできるようになった

YouTube等の動画サイトやゲームの公式サイトなど、音を出しているタブにサウンドアイコンが表示され、それをクリックすることでミュートにすることができます。他のブラウザでも実装されている便利な機能ですが、僕の環境ではミュートにしたり解除するときに「プツッ」という割と大きめのノイズが入ってしまうようです。

また、これまではベータチャンネルでしか提供されなかったWindowsの64ビット版がリリースチャンネルでも提供されるようになったとのことですが、実際にインストールしてみたところ公式サイトのリンクからは従来通り32ビット版がインストールされてしまいました。64ビット版Firefox 42は以下のURLからダウンロードできます。

http://releases.mozilla.org/pub/firefox/releases/42.0/win64/ja/

今回はけっこう目に見える変更点が多かった気がしますね。ここで書いた以外の詳細アップデート内容は、リリースノートから確認できます。