Mac OS X El Capitanがリリースされたので、僕が個人的に「いいっ!」と思った新機能や改善点をまとめてみました。

僕は個人的には新型Macなどのハードウェアのリリースよりも、Windows 10とか今回のEl Capitanみたいなソフトウェアのリリースの方がワクワクする派なので、新しいのが来ると後先考えずすぐにアップデートしちゃうんですが、皆さんはどうですか? 今回はアップデートしようか迷っている方向けに、僕が個人的に「これはいい」と感じたEl Capitanの新機能や改善点をいくつか紹介します。

 

1. 新しい日本語フォントが追加! ヒラギノ角ゴのウェイトも追加!

El Capitanの新日本語フォント
El Capitanの新日本語フォント

僕が個人的に一番うれしいのは、El Capitanから新たな4つの日本語フォントと、ヒラギノ角ゴシックのウェイト(太さ)が追加されたことです。新しく追加されたフォントに関しては、以下の記事をご参照ください!

OS X El Capitanには4種の新しい日本語フォントが追加!

ヒラギノ角ゴシックのウェイトは、今までは「W3 / W6 / W8」の3ウェイトが収録されていましたよね。それがEl CapitanではW0〜W9までの10ウェイト全てが収録されるようになりました。

ヒラギノ角ゴシックのウェイト一覧
ヒラギノ角ゴシックのウェイト一覧

極細から極太まで勢揃いです。とくに一番細いW0なんかは、El Capitanと同じ10月1日に販売開始した新しいウェイトで、単体購入すると1万円以上するんですよ。他のウェイトも同じぐらいします。OSを無料アップデートしてこれだけの恩恵を受けられるなんて、最高ですね。

これら新フォントの追加によって、かなり表現の幅が広がると思います。僕はフォントワークスのLET’S会員なので、「クレー」などは既に持っていたんですが、ヒラギノ角ゴシックは持ってなかったのでうれしすぎます。今後Webで使ったりいろいろ楽しめそうです。うふふ。

 

2. Mission Controlの使い勝手が改善

ウィンドウが重ならなくなったMission Control
ウィンドウが重ならなくなったMission Control

Mission Controlの改善もかなり嬉しい変更点です。これまでは同じアプリが複数ウィンドウあった場合それらが重ねて表示され分かりづらかったのですが、それが改善され、全てのウィンドウを全面的に見渡せるようになりました。

また、ウィンドウを画面上部にドラッグすることでMission Controlを表示できるようになったので、別の仮想デスクトップに移動するのが楽になりました。メニューバーのさらに上へ上へとドラッグすれば、表示されますよ。

 

3. ライブ変換機能がすごい

日本語入力プログラム(旧・ことえり)に「ライブ変換」機能が追加されました。これは、日本語を入力しているときにスペースキーを押して変換候補を選ばなくても、リアルタイムで変換を行ってくれるという機能です。つまり、入力していくだけで勝手に変換されるんです。

実際に使ってみた動画とファーストインプレッションを載せているので、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【動画】Mac OS X El Capitanの新機能「ライブ変換」使ってみた

動作の重さなどまだまだ改善点も多いですが、革新的な機能だと思います。今後他のIMEでも取り入れられて欲しいですね。

 

4. パフォーマンス大幅強化!

Appleサイトより
Appleサイトより

これもかなり嬉しい! El Capitanでは従来よりパフォーマンスが強化され、アプリケーションの起動や切り替え、PDFの表示が格段と速くなっているとのことです。

また、iOSで既に採用されているグラフィックスAPI「Metal」を採用したことで、最大10倍のドローコールパフォーマンスの向上や、最大50%のグラフィックレンダリングの加速などの恩恵が受けられるようになっているそうです。

Metalに関しては、Intel HD Graphicsなどを搭載していない古いMacではあまり恩恵が受けられないとのことですが、それにしたってパフォーマンス向上は良いことです。

まだ使い始めて日が浅いのでこれまでとどれほど差があるのかは定かではありませんが、かなりサクサク動作しています。MetalはAdobe製品も対応予定らしいので、今後が楽しみですね。

 

5. Split Viewが地味に便利?

SplitView
Split View

正直全画面モード自体はこれまであまり使ってこなかったんですが、目玉新機能である「Split View」は意外と使い勝手が良いと感じました。Split Viewとは、全画面アプリをスクリーンに並べて配置できる機能で、Windows 8に同様の機能があり、iOS 9にも搭載されました。

ワイド画面でも1ウィンドウしか使えないという全画面モードの欠点をある程度克服できるので、これまでよりは全画面モードを使う機会が増えるかなと言うのが、意外と便利だと思う理由です。

Macbookなどの小さなディスプレイではあまり使いたくないですが、iMac等なら十分に有効活用できると思います(逆なのかな)。ブラウザとFinderや、iTunesとVim、ブラウザとVimなどのように組み合わせて使うと、捗りそうです。

Tweetbotなどの現時点で全画面モード非対応のアプリやデスクトップでは使うことができないのが残念です。今後、できるようになると良いですね。

 

まとめ

とりあえずこんなところで。また何か「いいっ!」と気づいた点があったら、随時追加していきますね。全体的な軽い感想としては、El CapitanはYosemiteを全体的にブラッシュアップしたアップデートになっていて、「アップデートするんじゃなかった・・・」という改悪点が無いように感じました。

Yosemiteはデザイン全面刷新の最初の盤なので賛否両論あったかもしれませんが、今回はパフォーマンス向上などもあり、アップデートしない理由は、アプリやドライバの互換性、その他環境的に問題がある場合を除けば、特にないかなという印象です。

El CapitanへはApp Storeから無料でアップデートできるので、新しい物好き諸君は使ってみると良いと思いますYO!