絶賛炎上継続中のWiMAX 2+(UQコミュニケーションズ)ですが、そんなWiMAX 2+のモバイルルーター「W01」ユーザーに嬉しい情報です。これまでクソ田舎の辺境郊外部でしか利用できなかった、最大220Mbpsの超高速通信が9月末までに政令都市を含む全国で対応になるそうです。

W01
W01

現在発売されている220Mbps対応WiMAX 2+ルーターには二つの機種「W01」と「WX01」があります。一見おなじ220Mbps対応に見えますが、この2つには方式の違いがあるのです。

WX01」のほうは「4×4 MIMO」といって、基地局とルーターのアンテナ数を増やすことで高速化を実現しています。これは発売直後からすべてのWiMAX 2+エリアで220Mbpsに対応しています。

一方の「W01」は、「キャリアアグリゲーション(CA)」という方式を用いています。これは簡単に言うと(僕も詳しくわかってないです)異なる110Mbpsの電波を2つ束ねて220Mbpsを実現するというものです。こちらは従来のWiMAXの周波数帯をWiMAX 2+に置き換える必要があるため、CAによる220Mbps対応エリアではWiMAXの最大速度が40Mbpsから13.3Mbpsに落ちてしまいます。

WiMAX 2+ キャリアアグリゲーション
たぶんこんな感じ

CAによる220Mbps対応はこれまで地方の一部地域・地区にしか対応しておらず、非常にエリアの狭いものでした。奈良県で言うと「御所市重阪付近(人口120人・平成23年)」などが対応済みだったので実際に行ってみたりもしましたが、結局見つけ出すことが出来ませんでした。だって肝心の御所市重阪の中心部はWiMAX圏外なんだもの!

CAによる220Mbps対応エリア (pdf)

そんなW01の220Mbps対応ですが、(pdf冒頭にもあるように)9月上旬から京阪神や政令指定都市を含む全てのエリアで対応が実施され、9月末にはすべてのWiMAX 2+エリアが最大220Mbpsになるようです。W01ユーザーの僕としては嬉しい限りです。

PDF冒頭の発表
PDF冒頭の発表

一方で従来のWiMAXに関しても、9月末までに全てのエリアで最大13.3Mbpsとなってしまいます。3GB/3日制限などが無いという理由から従来のWiMAXを使用しているユーザーにとっては痛いニュースですね。

ソース: UQコミュニケーションズ (via: Engadget Japanese