全国1千人のWindowsファンの皆さん、こんにちは。Windows 10へのアップグレードはもう済まされましたか? 今回は、アップグレードしようか迷っているWindows 7、8.1、はたまたXPユーザー(この場合無償アップグレードの対象ではありませんが・・・)や全く興味ないLinuxerに向けて、僕が個人的に感じたWindows 10の素敵ポイントを紹介します。

タッチインターフェースとの融合という設計思想のもと、全面刷新を伴って颯爽と登場した先代Windows 8は、既存ユーザーから「使いにくい」「スタートボタンを返せ」などと文句を言われまくり。

いっこうにシェアが伸びないのを危惧したマイクロソフトは懐柔策として「なんちゃってスタートボタン」などを投入したWindows 8.1を早々にリリースするものの、2015年6月時点でのシェアは13.1%(Windows 7は61%)となんとも言えない結果で一線を退くこととなりました。

Windows 8.1、トラフィックシェアがようやくXP上回る

しかし、新たなデバイスへの強引な牽引やSurfaceなどの新たな「名機」を生み出したという点においては、Windows 8の思想自体は悪いものではなかったと僕は思います。変化を望まない人があまりに多くて、それを読み切れなかったんでしょうね。

Surface
Surface

そんなこんなで登場したWindows 10は、スタートメニューの復活など従来PCでの使い勝手を大幅に改善しつつも、先代が試したタブレットやタッチデバイス向けのインターフェースも継承しており、Windows 7と8ユーザーの折衷案のような仕上がりになっています。たぶん!

ここまでが前置きです。ここからは、そんなWindows 10の「これは良い!」という部分を、独断と偏見でお送りします。

1. タスク ビュー機能

タスクビュー機能
タスクビュー機能

Mac OS Xでいう「Mission Control」に相当する「タスクビュー」機能。開いているウィンドウをタイル状に一覧表示してくれるというものです。みたいウィンドウを素早く切り替えることが出来るうえ、それぞれのウィンドウが大きく一覧表示されるため、目的のものを間違えずに選ぶことが出来て非常に便利です。他のOSでも愛用している機能です。

Windows 10では新たに仮想デスクトップ機能も搭載しているため、これの切り替えもタスクビューを用いて行うことが出来ます。利用するには [Windows] + [Tab] キーを押すか、タスクバーのタスクビューボタンをクリックします。

欲を言うなら、ホットコーナーに設定できるともっと嬉しい機能です。

2. 非アクティブウィンドウのスクロール

非アクティブでもスクロールできる
非アクティブでもスクロールできる

これまではフリーソフトをインストールしないと出来なかった、そして他のOSでは当たり前のように出来る「非アクティブウィンドウ」のスクロールが可能になりました。スクロールしたいウィンドウが後ろにあっても、マウスカーソルが上に乗っていればスクロールが出来ます。

これ、出来ないと地味に不便なんですよね。個人的には「やっとか・・・」という気分です。

3. ユニバーサルアプリ

ユニバーサルアプリ
ユニバーサルアプリ

Windows 10では、Windows ストアアプリをデスクトップ上に表示することが可能になり、またリサイズも出来るようになりました。これによって、いまいち使い時がなかったストアアプリをいよいよ本格的に使えるようになった感じがします。

また、Windows 10は、1つのストアアプリをPC・タブレット・スマートフォンやXBOX ONEなどあらゆるデバイスで動作させる「ユニバーサルアプリ(ユニバーサルWindowsプラットフォームアプリケーション)」にも対応しています。あのEdgeブラウザもユニバーサルアプリなんですよ。

もちろん画面サイズや環境が全く異なりますから、全く同じインターフェースが提供されるわけではありませんが、統一感があって利便性も向上すると思います。開発が大変そう?

4. Minecraft Windows 10 Edition

Minecraft Windows 10 Edition Beta
Minecraft Windows 10 Edition Beta

Windows 10向けのストアアプリ版「Minecraft」が登場しました。スマートフォン向けに配信されている「Pocket Edition」をベースとしており、タッチ画面での操作も可能でXBOX LIVEの実績機能などにも対応しています。これも先ほどの「ユニバーサルアプリ」です。つまりPCでも、タブレットでもスマートフォンでも動作するんですね。

まだベータ版ですが、既存のJava版と比べて非常に軽快に動作します。ヌルヌルです。ワールドデータを含め、全てにおいてJava版とは互換性がありませんが、既存ユーザーは無償で入手することが出来ます(通常は1,000円で提供)。

5. 統一感のあるタスクバーとメニューたち

win10-gp-3
Windows 10のタスクバーとスタートメニュー

よく考えるとスタートメニューの復活って、利便性の面ではあんまり変わってないんじゃないかと思ってましたが、見た目はすごくいいと思います。スタートメニューやカレンダー表示等のブラーがかかった背景、すごくカッコイイです。

シームレスに操作できるのが良いですね。新たなスタートメニューのタイル設置面には、よく使うアプリをペタペタと貼り付けておくのがオススメです。

とにかく、8や8.1の便利な点がちゃんと引き継がれていて良かったです。正直Windows 7のスタートメニューってそんなに良かったですかね?

今後、もっと使ってみて良い点が判明したら、また随時追加していきます。Windows 10、まだダメダメな点も多いですが(フォントは汚いままだし、ヘルプは雑すぎる)UIもかっこよくなったし、改善されたところもいっぱいあるようです。