Linuxで使える音楽プレイヤーアプリ6選

Linuxは音質が良いとかよく言いますよね。実際WindowsのDirect Soundと比べれば大抵のシステムは音質がいいと言えるんでしょうが、WASAPIやASIOが普及した現在ではそれほど違いがあるかは分かりません。ていうかLinuxでもPulse Audio (ALSA) なのかJACK Audio Connection Kitなのかで違いますし、リアルタイムカーネルとかもありますからね。…それはさておき、Linuxで使える音楽プレイヤーアプリをちょっと紹介します。

僕が使ったことがある音楽プレイヤーの中でオススメを6つほど紹介したいと思います。音楽プレイヤーと言えどいろいろなタイプがあるのでぜひ試してみてください。なお、基本的にGNOME Shellデスクトップ環境で快適に利用できるものを選んでいます。

1. Audacious

Audacious
Audacious

Audaciousは、シンプルなプレイリスト型のプレイヤーです。読み込んだ楽曲を1列のリスト(プレイリスト)として管理でき、タブでプレイリストを切り替えたり、プレイリストのインポート・エクスポートも可能です。

伝統的な管理方法、ディレクトリベースで音楽ファイルを管理している方、ライブラリ型のプレイヤーが嫌いな方にオススメです。Audaciousは軽量で、プラグインによって様々なデコーダーを内蔵しているためMP3などの再生も容易です。JACKにも対応しています。

http://audacious-media-player.org/

2. Banshee Media Player

Banshee
Banshee

openSUSEなど、プリインストールされているディストリビューションも多いBansheeは、フリーのライブラリ型(ディレクトリをあらかじめ読み込んでアプリ内でアルバム・アーティストを管理する)プレイヤーの中では使いやすく動作も軽量でおすすめです。使用感はWindowsで言うとMusic Beeに似ています。

アーティストごと、アルバムごとに楽曲を管理できるほか、インターネットラジオやポッドキャストにも対応しています。「次に再生する」などの現代的な機能も備わっており、大量の音楽を管理するには必要十分なアプリケーションとなっています。

設定項目はシンプルで、Pulse Audioにのみ対応しています。

http://banshee.fm/

3. Clementine

Clementine
Clementine

Clementine(クレモンティーヌ)もライブラリ型のプレイヤーですが、読み込んだライブラリから楽曲をプレイリストに追加し、そこから再生するという特徴があります。MPDの楽曲管理方法に似ています。Qtを使用しています。

非常に多機能で、設定項目も豊富です。インターネットラジオはもちろん、日本ではアレですが、Spotifyにも対応しています。そのほか、DropboxやBoxからライブラリを取得することも可能です。

楽曲の管理方法に慣れるととても使い勝手が良いです。上の画像の場合、左側のアルバム一覧で聴きたい曲をダブルクリックすると右側のプレイリストに追加されます。聴きたい曲をどんどん選んでいって、その順番で再生することが出来ます。DJみたいですね。

アルバム単位でプレイリストに入れたり、プレイリストを保存・読み込みすることも出来ます。軽量かと言われればそうでもないですが、なかなかいいですよ。

https://www.clementine-player.org/ja/

4. Lollypop

Lollypop
Lollypop

Lollypopは、現代的なシンプルなデザインが特徴のGNOME用オーディオプレイヤーです。このブログでも紹介したことがあります。

シンプルなGNOME用音楽プレイヤーアプリ「Lollypop」

シンプルなiTunesという感じの見た目で、直感的に楽曲を選ぶことが出来ます。Pythonで書かれています。

大量の楽曲を追加すると動作が重い、というか起動時の読み込みが重いのが欠点ですが、使いやすいのは確かです。今後の開発が楽しみなアプリでもあります。

https://github.com/gnumdk/lollypop

5. JRiver Media Center for Linux

JRiver
JRiver

JRiver Media Center (JRMC) は、僕もメインで使っている、とにかく多機能・高音質の全部入りオーディオプレイヤーです。

オーディオプレイヤーというジャンルでありそうな機能は一通りすべて搭載されており、これ以上無いオーディオプレイヤーアプリの最終形態です(が、日々新機能が開発されています…)。コーデックを内蔵しています。

メモリ消費的には軽量とは言えませんが、膨大な数の楽曲を読みこんでもサクサクと動作します。機能面でも高性能なDSP、ライブラリ機能、プレイリスト、使いやすいタグ編集、など挙げていくとキリがありません。なかでも便利なのがDLNAを利用したライブラリ共有機能で、同じライブラリを同一ネットワーク、または外出先でも利用することが出来ます。

iOS、Android端末でもJRiverを操作・リモート再生できるアプリがあります。また、Windows、Mac版もあります。

シェアウェアで、Windows、Mac、Linux版すべてを利用できるマスターライセンスが69.98ドルで販売されています。1年ぐらいおき毎にバージョンアップがなされ、ライセンスを購入し直さないといけない(アップグレードライセンスは割安で提供される)などやや高価なアプリですが、使ってみる価値ありだと思います。30日間無料試用できます。

Linux版ではデフォルトで日本語が表示できない(設定変更で表示可能・下記記事参照)、フォントがガタガタ、GUIが若干不安定、日本語入力できないなど不便な面もあります。他のプラットフォームでJRiverを利用している方には絶対おすすめです。

JRiver for Linuxで日本語を表示する方法

http://www.jriver.com/

6. MOC

moc
moc

MOC (music on console) は、CUIのオーディオプレイヤーアプリです。CUIだと思って侮るなかれ、プレイリスト機能なども搭載しており、JACKなど幅広い再生環境に対応しています。超軽量な動作が魅力で、音質も良いとされています。シャッフル再生・リピート再生なども可能です。

コーデックは内蔵していないので各種インストールする必要があります。デザインはカスタマイズ可能です。mocpコマンドで起動できます。

http://moc.daper.net/

Moc – ArchWiki: 操作方法などが解説されています。

さいごに

Linuxのオーディオプレイヤーは、AmaroKなど有名ドコロでもまだまだありますがあんまり使わない(あれKDEだし)ので省きました。今回紹介した6つはどれも個人的におすすめです。それぞれ使い勝手が違って、軽量ならAudacious、MOCが、高機能ならJRiver、Clementineが、シンプルならBanshee、Lollypopが優れていると思います。

あと有名なMPDは音楽プレイヤーアプリかと言われれば微妙な気がしたのでやめておきました。

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