アニメ・漫画ファンのためのLinuxディストリ「Mangaka」

ちょっと変わったLinuxディストリビューションを紹介します。アニメ・漫画コミュニティのために開発されたという「Mangaka」です。いわゆる「萌えOS」とはちょっと違うかもしれません。実際に使ってみました。

Mangaka

Mangakaは、Animesoft International(本拠地: オーストリア)が開発した、Ubuntu派生のLinuxディストリビューションです。同チームは世界中のLinux利用者・開発者やファンサバー(後述)によって構成されているとのことで、アメリカやブラジルなど世界中にメンバーがおり、日本人も参加しているようです。先日最新バージョンの「Mangaka Nyu」がリリースされました。バージョン名が独特で、「One(one, お姉)」「Chu(two, ちゅ [キスの意])」「Moe(more, 萌え)」「Nyu(new, にゅ[かわいいの意とWebサイトには記載])」と来ており最新版が4度目のリリースです。

Mangaka Nyuのデスクトップ
Mangaka Nyuのデスクトップ

このディストリビューションの特徴としては、アニメ・漫画ファンのためのさまざまなソフトウェアが同梱されているという点が挙げられます。Flash PlayerやGIMPなどはもちろん、漫画ビューアや各種コーデック、メディアプレーヤーなど、アニメ・漫画の視聴者とクリエイターが利用することを念頭に置いて構成されています。Mangakaはアニメ・漫画ファンが作った、アニメ・漫画ファンのためのディストリビューションです。

ファンサブと言われる、日本のアニメ等に非公式的に外国語字幕つけた動画を作成するためのツールも整えられており、ファンサバー(ファンサブの字幕職人)など特に海外のアニメファンを対象としているという印象を受けます。もちろんファンサブは(動画サイトなどにアップロードされた場合においては)著作権問題をはらんでいます。そのほか、ローマ字入力の練習ソフトなんかも入っていました。

mangaka-kanatest
ローマ字入力練習ソフト「Kanatest」

最新バージョン (Nyu) ではelementaryOS Freyaをベースとしており、デスクトップ環境も同ディストリのPantheonが採用されています。OS Xを意識したような、エレガントなUIが特徴です。

設定アプリ上はElementaryOSの表記
設定アプリ上はelementaryOSの表記

 

軽く使ってみた感じ

難しい設定なしにすぐ使えるようにしているようで、インストール時のユーザー作成がありませんでした。自動的に作成されるユーザー(ユーザー名: mangaka, パスワード: nyu)を使えということみたいです。もちろんあとで変更・作成できます。

チェックボックスの描画が反映されない、言語設定を日本語にするとキーボード設定がフィリピンになるなどの不具合に遭遇しましたが、致命的な不具合・バグは今のところなさそうです。ちなみにVirtualBoxでもGNOME Boxesでも起動できなかったので、実機にインストールしていまいました。

iBusが同梱されていますがうまく動作しなかったのでFcitxを入れました。また、UIの多くの部分は日本語化されていません(これはPantheonの仕様かな?)。

導入してすぐFlashの再生が行えるのは便利ですね。Firefoxアドオンに最初から「Video DownloadHelper」なるものがインストールされているのは、どうかなという気もしますが・・・。

同梱されているソフトウェアに魅力を感じなければelementaryOSでええやんということになりそうですが、世界中に日本のアニメ・漫画ファンがいて、かつそのLinuxファンがいることが分かるディストリビューションです。

https://animesoft.wordpress.com/linux/mangaka/

 

うぶんちゅ。

関連記事