Linux軽量デスクトップ環境「MATE 1.10」を使ってみた。

みなさんはデスクトップ環境は何を使っていますか? 僕はGNOME Shellが好きすぎて、Gjs (GNOME-Javascript) に手を出そうとして日本語ドキュメント皆無で折れたりしていますが、最近軽量デスクトップ環境「MATE」が15ヶ月ぶりにアップデートしMATE 1.10がリリースされたそうなので、さっそく使ってみました。

MATEとは

mate-top

GNOME 2は最もポピュラーなLinuxのデスクトップ環境でしたが、もう入手できません。MATEは同様のデスクトップ環境をあなたに提供します!

MATE Desktop EnvironmentはGNOME 2からフォークされた、伝統的なデスクトップ環境です。GNOME 3.xは先進的ながらも比較的重量で従来とは全く違うインターフェースとなったため、GNOME 2を使い続けたいというユーザーが多く存在しました。そうした状況の中で登場したプロジェクトが、MATEプロジェクトなのです。

GNOME 2 (GNOME Panel) のような伝統的なインターフェース軽量さが特徴ながら、新しい技術も積極的に取り込んでいるようです。今回のMATE 1.10ではGTK+3の実験的サポートが取り込まれています。

MATEプロジェクト創設者の1人がLinux Mintと関わりが深いため、MATEはCinnamonとともにLinux Mintのデスクトップ環境として採用されているほか、Ubuntu MATEやFedora (Spins)、Arch Linuxなどでも使用されています。

http://mate-desktop.org/

 

使ってみた

Fedora Spins Mate Compiz

今回はFedora 22のMATE-Compiz Desktop (Fedora Spins) を使ってみました。最新のMATE 1.10を使え、またGTK+3ビルドのインストールも容易です。せっかくなのでGTK+3を試しました。

https://spins.fedoraproject.org/ja/mate-compiz/

インストールは他のFedoraと同様に、スムーズに行うことができました。

実験的GTK+3ビルド

raveit65/Mate-GTK3リポジトリを追加しアップデートすればOKです。

$ sudo dnf copr enable raveit65/Mate-GTK3
$ sudo dnf update

アップデート後、再起動しましょう。

なお、実験的サポートのためいくつか問題もあります。たとえば、CompizはEmeraldウィンドウマネージャでのみ動作します。デフォルトのWM (macro)ではタイトルバーが描画されない等の不具合が発生します。

http://mate-desktop.org/blog/2015-06-11-mate-1-10-with-gtk3-for-fedora-21-22/

軽く感想なんかを

mate

非常に軽くさくさくと動きます。起動直後のRAM使用量は400MB前後となっており、これは他の軽量デスクトップ環境(xfce、LXDE等)と比べるとやや多いかもしれませんが、Fedoraの仕様の可能性もあるので一概には言えませんね。ただ、GNOME 3やKDEと比べると十分軽量です。

GNOME 2からフォークされた多くのアプリケーションは、GNOMEのものと同じように使用でき非常に使いやすいです。右クリックメニューに「端末で開く」項目があるのもいいですね。

ファイラー「Caja」
ファイラー「Caja」

伝統的なGNOMEパネルがこのデスクトップ環境の特徴なわけですが、これは言うまでもなく良く出来ています。GNOME 3.xでもGNOME Shell Extensionを用いて出来る限りこれを再現することができますし、GNOME Classic(フォールバックモード)もありますが、軽量さは真似できないと思います。

GNOMEパネル
GNOMEパネル

各種システム設定は「コントロール・センター」に集約されています。アプリケーションメニューの項目カスタマイズやテーマ・フォントの設定も簡単に行うことができます。

controlCenter
コントロール・センター
fontSettings
フォント設定

MATEは、あれこれ弄る必要がない、初期設定から使いやすいデスクトップ環境であると感じました。デフォルトのGTKテーマもなかなかスタイリッシュなのでそのまま使えます。軽量なのでネットブックや少々古いマシンでも快適に使用できると思います。

僕が使用した限りでは安定して動作していました。GTK+3実験的サポートでは一部レンダリングに問題が残っているらしく、画像ビューア(Eye of MATE)のウィンドウがチラつく不具合を確認できましたが、今のところそれ以外の不具合・バグには遭遇していません。

古き偉大さを吸収したMATE。今後もどんどん開発が進められ、伝統的インターフェースを残しつつも最新の環境に適応していくようです。

 

キムタク「ちょ、MATEよ!」

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