WWDC2015で発表されたOS X 10.11 “El Capitan”では、新しく4種類の日本語フォントが追加されます。どんなフォントが追加されるのか見てみました。

新収録は鉛筆で書いたような字が特徴の「クレー」など4種類

OS X El Capitan新収録フォント

El Capitan(エル・キャピタン)で追加される日本語フォントは、フォントワークスから発売されている「クレー」「筑紫A丸ゴシック」「筑紫B丸ゴシック」と、字游工房から発売されている「游明朝体36ポかな」の計4種類です。

 1. クレー

「クレー」フォント利用例
「クレー」利用例

クレーは、鉛筆で書いたような細くカッチリとした字が特徴のフォントセットです。フォントワークスから発売されており、同社のフォントライセンスコレクション「LETS」にも収録されています。

青空に黒い文字をあててやると栄えます。スッキリとしており、独特な雰囲気ながらもクセがないのでいろんな場面で利用できます。

M/DBの2ウェイトが存在し、1ウェイト18,000円で販売されています。

http://fontworks.co.jp/font/classic/klee/M.html

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2. 筑紫A丸ゴシック

「筑紫A丸ゴシック」フォント利用例
「筑紫A丸ゴシック」利用例

フォントワークスのフラッグシップモデル「筑紫フォント」シリーズの丸ゴシックです。丸ゴシックとして既に収録されている「ヒラギノ丸ゴ」とは全く雰囲気が違い、こちらは「温かみ」を意識しており、現代的でポップなイメージではなく言いようによっては「レトロ」な趣のあるフォントです。

筑紫シリーズは、モダンに傾倒しない硬派なフォントというイメージです。これまで収録されていたどのフォントとも違う、味わい深い雰囲気を演出することができると思います。

フォントワークス「LETS」にも収録されています。単体販売はされていません。

http://fontworks.co.jp/font/tsukushi/tsukushimarugo_a/L.html

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3. 筑紫B丸ゴシック

「筑紫B丸ゴシック」フォント利用例
「筑紫B丸ゴシック」利用例

筑紫B丸ゴシックは、筑紫A丸ゴシックのかな文字フォントが違うバージョンです。オールドスタイルのかな文字を採用しており、より古風な雰囲気を演出したいときに使えそうです。

こちらも「LETS」に収録されています。単体販売はされていません。

http://fontworks.co.jp/font/tsukushi/tsukushimarugo_b/L.html

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4. 游明朝体36ポかな

游明朝36ポかな

持ってないので利用例作れませんでした。ごめんなさい!

游明朝体36ポかなは、OS Xにも既に収録されている「游明朝体」とあわせて使えるクラシカルなかな文字フォントです。何やらかわいらしい名前ですが、「36ポかな」とは大正時代に制作された「36ポイント金属活字」をベースにしているということから名付けられたそうで、レトロな雰囲気に持ってこいのフォントとなっています。

36ポイントは見出し向けサイズということで、このフォントもタイトル等で大きく利用することを推奨しているようです。

L/R/M/Dの4ウェイトが存在し、1ウェイト15,000円で販売されています。

http://www.jiyu-kobo.co.jp/ytl/y36k.html

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そのほか、OS X El Capitanでは「ヒラギノ角ゴ」の未収録のウェイト(太さ)を新たに追加しているとのことで、こちらも非常に嬉しいです。OS X El Capitanは今秋リリース予定。そのほかにもいろいろな新機能・改善点がありますが、またのちのち。