今のところ、JRiver Media Center 20 for Linuxを使いたいならDebianかUbuntu系のディストリビューションを利用するのが一番です(イチオシはLMDE 2)。インストールが圧倒的に楽ですから。次点でArch Linuxです。こちらはAURにパッケージがありますからね。openSUSEにインストールするのはちょっと面倒くさいです。方法は以下。うろ覚えなので間違っているかもしれません。

1. はじめに

ここではAMD64版のインストール方法を説明します。必要ライブラリやインストール方法が変わっている可能性がありますが、出来る限り更新しています。

2015年6月1日現在の最新ビルド、20.0.114 AMD64での起動を確認しています。

2. インストール

せっかくのopenSUSEなので、所々でGUIを用いた方法を記述します。

2.1. 各必要ライブラリのインストール

といいながら、いきなりzypper。端末を起動し、以下のコマンドで「libX11-6」、「libasound」「libp11-2」「libp11-kit0」「p11-kit」をインストールします。もちろんYaSTを用いてもOK。

[code]sudo zypper install libX11-6 libasound libp11-2 libp11-kit0 p11-kit[/code]

2.2. ツールのインストール

rpm-buildをインストールします。

[code]sudo zypper install rpm-build[/code]

次に、alienをインストールします。たぶんリポジトリにないので、以下のサイトから追加します。

https://software.opensuse.org/package/alien

使用しているバージョンをクリックし、「不安定版を表示する」をクリックします。警告云々のダイアログが出るので、「Continue」をクリックし、出てきたリストの「1 Click Install」を選択します。たぶん一番上でいいんじゃないかな。

alien_fix

ダウンロードしたファイルをYaSTで起動し、手順に沿ってインストールします。

2.3 パッケージ変換

以下のサイトから、JRiverをダウンロードします。

http://yabb.jriver.com/interact/index.php?topic=96856.0

jriver_forum

ここではダウンロードしたファイルが ~/Downloads にあるものとします。以下のコマンドを実行します。

[code]sudo alien -r ~/Downloads/MediaCenter-20.0.108.deb[/code]

ファイル名はバージョンによって異なります。ビルド番号(108の部分)を適宜置き換えてください。Mediaぐらいまで入力して、Tabキーを押すと楽です。

しばらくすると変換が完了します。ホームディレクトリにrpmファイル(ここではmediacenter20-20.0.108-2.i386.rpm)が生成されているはずです。

2.4 JRiverのインストール

あとは、前述のrpmファイルをYaSTでインストールすればOKです。ファイルを右クリックし、「別のアプリケーションで開く(A)」を選択。「Install/Remove Software」で開き、手順に沿ってインストールします。

3. こんなときは・・・

3.1. ウィンドウが出てこない

JRiverを起動しても画面が出現しない場合は、アクティブな状態で[Alt] + [F10]を押して最大化すれば見えるようになります。

3.2. アップデートしたい

新しいバージョンにアップデートしたいときは、YaSTで「mediacenter20」をアンインストールし、2.2〜2.4の手順でもう一度インストール作業を行います。

3.3. 終了時にフリーズする

よく起こります。強制終了するほかないと思います。まず、以下のコマンドでPIDを確認します。

[code]ps aux | grep mediacenter[/code]

pid

PIDを確認し、killコマンドで殺します。

[code]kill 12558(PIDを入力)[/code]

3.4. 日本語を表示したい

以下のページをご覧ください。

[divider type=”thin”]

たぶんFedoraも同じような感じのインストール方法だと思います。コマンドは違いますが。